「ニューヨーク52番街/ビリー・ジョエル」 78年 評価4


 実質的なメジャー・デビューとなった前作「ストレンジャー」から1年。前作と同じプロデューサー、フィル・ラモーンを起用し、前作の路線を踏襲した通算6作目のヒット作。

 いい意味でも悪い意味でも円熟味を増したという表現が合う。前作同様A面に長めで印象に残る曲を、B面は小品を配置。やや前作より守りに入った感じがし、「オネスティ」「マイ・ライフ」という有名曲が収録されているが、前作のような瑞々しさや若さを感じることが出来ない、余り魅力のない出来になっている。

 とはいっても評価は4。好きなアーティストだから評論は厳しくなる。